よく見る皮膚がんとして、基底細胞癌があげられます。露光部に好発し、特に顔に多く見られます。
基底細胞がんは、日本人では、主に黒い出来物として出現します。顔面に多いですが、全身どこにでもに出現する可能性があります。皮膚科医が拡大鏡で観察すると色んな特徴が見られますが、普段の生活で患者さんご自身で注意して頂きたいのは、他のホクロと少し質感が違うとか、色の濃さが違う、育ち方が一つだけ違うという点です。童話にちなんで、醜いアヒルの子サインと呼ばれますが、患者さんご自身で感じる違和感は、実際に意味があることが分かっています。この出来物は何か違和感があるな?と感じたものは、皮膚科医の診察を受けていただくようお願い致します。